ウェブサイトを作り始めて10年以上経ちますが、改めて思う事がこちらです。
そのウェブサイトは本当に必要ですか?
昨今、FacebookやInstagram等のSNSサービスを始め、飲食関係だとぐるなびや食べログ、美容室ならホットペッパーやミニモ等、各業界に併せたポータルサービスが数々あり、それぞれがウェブサイトのような役割を果たしているとも言えます。
そこで今回は公式のウェブサイトをもつメリットとデメリットをあげて、本当にウェブサイトを持つ必要があるかどうかを考えてみたいと思います。
ウェブサイトを持つメリット
1. SNS,ポータルサイトはあなたのものではない
ウェブサイトを作るかどうかの点において大きなポイントとなるのが、FacebookやInstagram等のSNSがあるかと思います。今や1人1台スマホを持っていると言っても過言ではない時代の中、FacebookやInstagramを主としたSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)はGoogleをはじめとする検索エンジンと同等に、世代によってはそれ以上に利用されているといった話も聞きます。
SNS上で会社やお店のページを作る事によって、ウェブサイトと同様の情報を掲載・発信する事によって、ユーザーと相互的コミュニケーションをする事できるので、うまく活用できれば、より強い関係性を構築する事でき、またSNSはユーザーが情報を容易にシェアできるので、爆発的な露出を狙う事ができます。そして多くの場合、ビジネス用のページを作成するのは無料でできます。
上記を見る限り、メリットしかないように見えますが、SNS上にあるページは各プラットフォームのルールや仕様変更によって、掲載形式や管理方法が変わる事があります。最悪のケースですとアカウントを停止されたり、サービス自体がなくなるなんて事もないわけでありません。また個人的な経験則になりますが、公式サイトに比べ、検索にあたりずらい傾向に感じます。
その点に比べ、基本的にウェブサイトは自分で決めたフォーマットや情報が変わる事はないですし、他社・他店との違い(自分達の特色やメリット等)を押し出す事ができ、
うまく運用する事で検索経由での露出を期待できるのできますので、SNSでページが作れるからウェブサイトはいらないとは言い切れないのではないでしょうか?
2. ウェブサイトは信頼性の証にもなる
こちらは特にビジネス関連のサイトで顕著な点かと思いますが、ウェブサイトがない場合、「ウェブサイトがないような会社とは取引ができない」「本当に実在する会社ですか?」といったような不信感をユーザーや取引を開始しようとする会社から抱かれる事もあります。
私も過去に「急ぎで簡単なサイトを作ってくれ」といった依頼があった際に、よくよく話を聞くと商談や口座開設を行うのにサイトがまだないので、ドメイン取得と簡単なサイトをとりあえず持ちたいという背景があった事があります。
変な話に聞こえるかもしれないですが、逆の立場だったらこの時代にウェブサイトも持ってないような会社と取引して大丈夫か?と思いませんか?
ウェブサイトを持つメリット
3. ウェブサイトはとても優れたマーケティングツールである
上記1でも少し触れましたが、ウェブサイトは自分で決めたフォーマットや情報を掲載する事ができるので、マーケティングに大いに役立つツールになります。
デジタルなフォーマットゆえに掲載情報の修正や追加はすぐ行えますし、どのような経緯でユーザーがサイトに訪れたかといった情報まで取得できます。
これは、チラシやポスター等の印刷ツールでは難しい点になるかと思います。
また、会社名や商品名、時には思いも寄らない検索ワードでユーザーはサイトに訪れている事があり、そういった情報を取得できるのは、やはりウェブサイトの強みかと思います。そういった情報を元にユーザーからどのように見られているのか、隠れたニーズは何か等多くの事を推し量る事ができます。
4. 情報が蓄積される為、検索に強い。
ここがウェブサイトを持つ上で大きな利点になると思います。ブログやキーワードを意識した情報発信をウェブサイトから行う事により、小さな会社、または個人事業主の方であっても大企業と同等な情報発信力・影響力を持つ事も可能となります。(もちろんそれには綿密な計画や時間が必要ですが。。)
ウェブサイトに情報をあげる・更新する事によって、インターネット上に情報を発信・蓄積する事ができます。その結果、検索エンジン経由での集客ができるのですが、前述したSNSのページの情報はあまり検索結果に上がってくる事がないので、そこもポイントとなります。
5. あなたのビジネスのブランドと情報発信を大きく飛躍させます。
ウェブサイトを持つという事は、ほとんどの方がビジネスを持っている、ご自身のプロダクトを持っているという方かと思いますが、やはりその大事なビジネス・アイテムの見せ方は大事ですよね!?同じ業種・似たようなビジネスでもそれぞれも特性、営業方法、人柄等があるわけですからそれらに合わせたデザインやマーケティングを行う事により、その魅力を最大化する事ができるのです。その為にもやはりウェブサイトは欠かせないものです。
SNS上のページやテンプレートを使用したウェブサイトでは、そこがうまくいかない事が多いのではないでしょうか?
ウェブサイトを持つデメリット
1. 作成・管理にコストが掛かる
しっかりデザイン・設計されたウェブサイトを作ろうとなると、ドメイン・サーバー・デザイン・SEO等1つのサイトを作るだけでも色んな事を網羅しないといけません。
やはり専門家に依頼する必要があるかと思います。最近ではWixやSTUDIOといったコードを書く必要がないサイトビルダーが多くありますが、それでも全く知識のない方が作成するには少しハードルが高いように感じます。
餅は餅屋という事でサイトは専門家に任せて、ご自身のビジネスで稼ぎをあげられる方がバランスも良いでしょう。
予算は本当に様々ですが、ホームページ制作業者比較サイトのアイミツさんがホームページ制作の費用と料金相場という事でまとめられていますね。
ざっくり「30万以下」、「30~100万円」、「100万円以上」という3階層に分かれており、オリジナルデザインの設計されたサイトとなると真ん中の「30~100万円」の金額レンジになるようです。
2. メンテナンスし続けないといけない
ここは多くのサイトオーナーの方が勘違い、もしくはできていない部分になります。皆さん、サイトを作るまでは張り切って色々試行錯誤されたりするんですが、その後放ったらかしにされる事が非常に多いんです。
ウェブサイトを効果的に活用する為には、情報の更新・追加が欠かせません。その方法は様々で、ブログを書いたり、特集ページを作ったり、色々ですが、基本的にユーザーにとって役立つ情報や知りたい情報をうまくまとめてあげる事が大切になります。検索エンジントップシェアのGoogleは複雑なアルゴリズムでサイトを評価しているのですが、その内にサイトが更新されているかどうかという点も含まれており、またユーザーの問題解決に繋がりそうな文章は特別な形で検索結果に表示される事もあります。
なので、ウェブサイトを作られる時は公開後のマーケティングプランまでセットでお考えになられる方を断然オススメします。
ちなみに検索エンジンのシェアはこちらのサイトを参考にしましたが、やはりGoogleの独壇場といったところですね。
3. 適当なウェブサイトはマイナスイメージになる。
それでも、自分でやりたい、無料で済ませたい。その気持ちは存分に分かります。
デメリット1の項目で30万が1つの基準として書かせて頂きましたが、30万ってとても大きなお金ですよね。自分でやればその分浮くからという思うのはごもっともなんですが、適当なテンプレートやサイトビルダーで分からないまま作ってしまうと必要な情報をユーザー・検索エンジンに伝えられないサイトになってしまい、せっかく集客しても見当違いなユーザーだったり、マイナスイメージを与えてしまう事もあります。
デザインもそうですが、サイト構造やページ内の情報設計等ユーザーにうまくサイトを見て回ってもらう工夫等、ウェブサイトには普段気がつかない工夫が
色々されているものなんです。
さて、ウェブ制作をしている私が感じたウェブサイトを持つメリット・デメリットですが、いかがでしょうか?
サイトをお持ちの方もこれからウェブサイトを持ちたい方もご質問等ありましたら、お気軽にご連絡ください。